中国は天津地方の、天津包子(ケンチンパオツー)と呼ばれる饅頭を、味・名称ともに日本人に馴染む物にしようと考え『ぶたまん』を生み出したのが”元祖豚饅頭の店”が、老祥記だ。
 『神戸のぶたまんじゅ屋』と呼び親しまれてきた老詳記。『老祥記』という名で広く知られるようになったのは最近のこと。開店当時は中国の船員さんが故郷の味を求めて集まる憩いの場でもあった。


  上の写真は二代目の店で、区画整理前の風景。現在は店の前に広い通りがあり、南京町広場はたくさんの観光客や催し物でにぎわっている。
 現在の店内でも、このガラス戸の姿を見ることができる。このガラス戸の引き手には穴が開いている。お客さんがひっきりなしに開け閉めするうちに、板が薄くなってとうとう穴が開いてしまったのだ。当時新聞にも取り上げられ、以来行列は止まず、扉が閉まることはほとんどなくなった。
 店主は三代と続いているが、お客さんの中には四代にわたってごひいきにしてくださる方もいる。
  
 饅頭の中身は豚バラ肉のミンチ+におい消しのネギを醤油で味付けしたもの。老祥記の豚まんの秘密は、この中身を包む『皮』にある。
 第2次世界大戦や阪神大震災を乗り越え受け継がれてきたこの皮は、どなたにも真似のできないものでしょう。
 家伝の皮と豚肉の奏でる絶妙のハーモニーを 、ぜひご賞味にきてください。